加藤完一商店は島根県雲南市大東町でコットンを栽培しています。山王寺地区は200枚の棚田が広がる美しい土地です。しかし高齢化による後継者不足から水田が減少しており、その景観の保全が課題となっています。加藤完一商店はこのような中山間地域の耕作放棄地を利用し綿花栽培を行っています。

　コットンは5月に種植えをし、11月にコットンボールが開き、収穫を行います。種植えや収穫の時期には体験会を開き、参加いただいた方が育て、収穫したコットンが糸や服になります。
「服ができるまで」を近くで感じられる農場です。

　加藤完一商店で使用しているコットンは全て栽培期間中農薬不使用の綿花です。

　気持ちよく着れる服を目指している私たちはコットンの品質にこだわっています。

私たちが主に使用しているのは超長綿と呼ばれる繊維長が35mm以上のコットンです。世界の綿生産量の5%ほどしかない希少なコットンで、繊維長が長いため細い糸に紡績してもちぎれず、しなやかで肌触りが良いです。

糸を諸撚り(二本や三本撚りすること)してもしなやかさを維持するため、耐久性と着心地の良さを両立してくれます。

　加藤完一商店のコットンが商品になるまで、紡績〜染色〜編み立ての全てを国内工場で加工しています。これらの工場は超長綿の性質をよく把握しており、その特性を最大限引き出す工法で生産を行っています。

　いいものを作りたい、長く使ってもらいたい、新たな試みをしてみたい、という想いを共有できる工場と商品づくりをしています。